プロジェクト代表者 ごあいさつ


山口教授



東北大学 医工連携バイオ人材育成委員会
委員長

山口 隆美
東北大学大学院 工学研究科 教授

 平成14年度補正予算において、経済産業省「バイオ人材育成システム開発事業」 (発注元:経済産業省生物化学産業課、委託元:株式会社三菱総合研究所)が実施されます。 本事業は、公募により17団体が採択されまして、東北大学とアドバンスソフト株式会社 による提案がその1つです。

 私共の提案は、東北大学が従来培ってきた医工連携の教官組織とノウハウを結集し、 医療工学、及び、それを取り巻く産業の中核となる人材育成の仕組み作りを実施する ものであります。

 東北大学は従来から、東北経済産業局をはじめとして官・民と連携し、 高齢化社会対応産業振興プロジェクトの中核として活動してまいりました。 このような産官学一体となった知的産業クラスター形成において、最も重要な要件は、 「人材の育成」であります。 特に、医療工学などの新しい産業分野を切り拓くためには、医学あるいは工学などの 従来の専門分野を超えた境界融合的な知識と視野をもつ研究者や上級技術者、 医療従事者の育成が不可欠であると言えます。

 東北大学では、本事業を行うのに十分な準備とバックアップ体制が整備されてきました。 また、本事業のパートナーであるアドバンスソフト株式会社は、 産官学連携のインキュベーション・プロジェクトを母体して設立された会社で、 大規模シミュレーション等、我が国の戦略的基盤ソフトウェアの開発において 大きなアドバンテージを持つ事業者であります。 私共のプロジェクトでは、このような協力体制を中心としまして、新しい分野である 医療工学、及び、その関連産業を支え得る指導的人材の育成に貢献してまいります。